HOME > 岩手山

mt_iwate_info.png

岩手山インフォメーション

 岩手県のシンボルとも言える岩手山(いわてさん)は標高2,036メートル(2020年6月現在)を誇る山です。ある登山ガイドの方は、「この岩手山よりも標高が高い山は全国にいくつもありますが、日本全国にある標高の高い山のほとんどが乗り物に乗って途中まで行くことができるんです。でもこの岩手山は、全てを自分自身の足で下から頂上まで登って行かなければならない山なので、とてもきつい山だと思います。岩手山を制する者は、国内にあるほとんどの山を登りきることができると思いますよ。」とお話しされていたくらい、標高の数字に表すことができないきつさがある山だと言えるのではないでしょうか。その分、頂上を制覇した時の心地良さは言葉にできない優越感が包んでくれることと思います。

 同じ東北の最北端に位置している青森県の夏泊(なつどまり)付近から、関東にある栃木県那須高原まで伸びる国内屈指の山脈帯である奥羽山脈(おううさんみゃく)の最高到達点がこの岩手山になります。ここ八幡平市から見る岩手山は、雄大な裾野が広がる山の姿を称して「南部富士(なんぶふじ)」とも呼ばれています。

~岩手山に残る伝説~

 その昔、この地域にまだ人がそれほど住んでいなかった時代、隣県である青森県八戸市(はちのへし)の田畑に、翼を広げると数十メートルはあろうかという一羽の大鷲が突然現れ、田畑を荒らされることに困り果てていたところ、宮城県仙台市方面から一人の乞食(僧侶の意)が現れ、その乞食に見張りをさせた。しかしそれでも大鷲は恐れる様子も見せずに田畑を荒らし、さらには子供までさらって飛び立って行った。

 これは大変なことになってしまったと思った乞食は、急いで大鷲を追いかけたが、大鷲はまるで乞食をからかっているかのように、少し行っては羽を休め、乞食が追いつきそうになるとまた飛び立って途中で羽を休めるということを繰り返していた。そうして乞食は大鷲を追いかけ続け、なんと隣の岩手県にある岩手山まで来てしまっていた。とその時大鷲は、巨大な岩に舞い降りたと思った瞬間に神の姿に変わり、乞食にこう告げた。

 「私は鷲ではない。この山の神霊だ。この山はまだ開かれていない。そこでおぬしにノギノ王子と言う名前を与える。ノギノ王子よ、この山を開き、祭り(祀り)事をするのだ。」

 そう言って神霊は目の前から姿を消した。仕方なく八戸市へと戻った乞食は、八戸の人々にそのことを伝えると、荒らされたと思っていた田畑が元通りになっており、さらわれたと思われていた子供までいつも通りに戻っていた。これに人々は、荒らされたと思い込み、大鷲を追い払おうとしてしまったことを悔やみ、岩手山の神霊を祀った。

 岩手県が誇る霊山・岩手山にはいくつかの別名が存在しています。八幡平市から見た岩手山は裾野が広がる雄大な景色となり、反対側にあたる岩手県岩手郡雫石町(しずくいしちょう)方向からみると海外の山並みのような力強い風景となります。その為、八幡平市側から見た山の半分が日本を代表する富士山に似ていることから「南部富士(南部片富士)」と呼ばれています。さらに大鷲伝説から「岩鷲山(がんじゅさん)」とも呼ばれています。

​←戻る